7月を迎えて
梅雨も明け本格的な夏を迎えた今日この頃、皆様におかれましては、お健やかにお過ごしのことと存じます。
さて私儀、6月21日の定例評議員会において任期満了に伴う法人役員改選が行われ、理事長(重任)に選定されました。当法人は、在宅福祉の充実をめざして創設され、地域の信頼をいただき、24年目を迎えます。
現在、伊丹市内に、特別養護老人ホームをはじめ5つの拠点を有し、11事業を展開、200余名の職員の皆さんが、日常業務に励んでおります。
ヘルプ協会の発展を基に働く職員の皆さんの幸せと、そして何よりも地域の皆様に、「ここを利用して本当に良かった」と満足していただけることを、全職員の目標として全力で邁進する覚悟でございます。
脅威であったコロナウイルス感染症も、5類感染症に移行となり、あらゆる判断が個人にゆだねられることになりました。お祭りが行われる地域も多いことと思います。
法人として、すべてを開放的に過ごすことは難しい状況でもありますが、先輩諸氏の思いに真摯に耳を傾け、地域にお住いの方々、ご家族の皆様、そして職員の皆さんと一緒に考え工夫しながら、一歩ずつ進んでまいりたいと願っております。
今後とも、皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
特別養護老人ホームぐろ~りあ
現在とこれから
新型コロナウイルス感染症の感染法上の分類が「5類」に引き下げられ、一ヶ月以上経ちました。「5類」とは季節性インフルエンザと同じ分類です。
これにより私たち特別養護老人ホームぐろ~りあでも様々な変化がありました。
大きな変化は面会の内容です。
5類に引き下げられる以前の三月末より、制限付きではありますが一日二組様まで、居室での面会をしていただいています。
オンライン面会も同時に受付け致しております。
しかし5類に引き下げられた現在では、対面での面会をご希望される方ばかりとなり、オンラインでの面会を希望される方は全くおられなくなりました。
画面越しではなく直接お顔を合わせて頂ける直接面会は、家族様も安心され、そして何より入居者の皆様の元気の素なのだと、毎回感じています。
今後は感染症全般の動向を注視しながら、面会の制限を徐々に緩和していけたらいいなと思っています。
現在、少しずつお散歩の再開をはじめています。
職員が毎回付き添うことが人員的に難しい日が多いですが、今後は以前の日課のようにお散歩に行けるよう工夫していきたいと思っています。
また5類への引き下げを機に、家族様が面会に来られた際に「ちょっと外の花壇まで行って来ていいですか?」というお声を次第に頂くようになりました。
お天気の日に、ちょっと外に出ることで、皆様のお顔にもにこにこと笑顔があふれます。
生活のワンシーンに、少しの時間でも外出や散歩があるだけで、気持ちもほっこりされ、表情も明るくなられる利用者様ばかりです。
面会やお散歩など以外にも、私たちにはこれからやりたいことがたくさんあります。
初詣、外出レク各種、家族様にお越し頂いての開設記念行事、ぐろ~りあまつりをはじめ地域のお祭りへの参加、ハロウィン交流、餅つき大会参加…など、挙げれば切りがありません。
いっぺんに全部でなくても、少しずつでも実現していきたいと強く思っています。
新型コロナウイルス感染症が「5類」に引き下げられたからといっても、その脅威が完全になくなったわけではありません。
フロアにおられる入居者様が感染症に罹患すれば、クラスター発生の危険があります。また、重症化が懸念されることにも変わりがありません。
入居者の皆様にいつまでも笑顔でお元気にお過ごし頂くためには、季節性インフルエンザやその他感染症の対策も含め、マスク着用や換気、消毒など日々の対策をしっかり行うことが大切です。
そして万が一にも感染症が発生してしまっても、十分に対応が出来るような備えを進めるなど対策の継続が欠かせません。
今年度の特別養護老人ホームぐろ~りあのテーマは『輪』です。少しずつでも『輪』が増えていくことを信じて止みません。
ぐろ~りあデイサービス
コロナウイルス感染症が5類に移行後、ぐろ~りあデイサービスでは、屋外での活動を増やし外で活発に身体を動かす機会を増やしています。
5月は機能訓練の一環として1週間の機会を設け荒牧バラ公園へ歩行訓練に行きました。休憩を挟みながら、色とりどりのバラを見て心身機能の活性化を図り、皆様満足されたご様子でした。
6月上旬には、紫陽花が最盛期となり、ぐろ~りあの建物敷地内の花壇に咲いている紫陽花や、近隣の伊丹坂の紫陽花を見て季節の移ろいを感じておられました。
室内では歩行のスペースが限られていますが、外出時は新鮮な空気を吸いお話しをしながら歩かれています。
ぐろ~りあデイサービスでは、機能訓練士による一人一人に合わせた機能訓練や入浴・食事・口腔ケア・体操が一日を通して行われています。
今回は、機能訓練の一環として職員と利用者が今までの経験を活かし楽しみながら参加されている活動をご紹介します。
園芸部
大浴場の前にある花壇に花の種まき・苗などを植え、水やりや草引きなどをされています。また、ぐろ~りあの入口の花壇の植え替えも行っています。
利用者様より教わる事も多く、種の選別や、植え方などご教授いただき、季節のお花がたくさん育っています。
デイサービスのフロア内の卓上には、花壇で摘んだ花が咲き誇り同席の方と花を見ながら 和やかな様子で過ごされています。
木工部
日曜大工の経験がある利用者様や女性の方も参加されています。今までに本棚やデイサービスの庭の看板を制作しています。
本棚については、可動式になっておりご自分で本を手に取れない方の場所まで移動し読書されとても重宝されています。現在は、デイサービス事務所のパーテーションの仕切りを制作中です。
出来上がりましたら、ベッドでお休みの方が周囲を気にせずに過ごせる事と思います。
ぐろ~りあデイサービスでは、利用者様主体となり趣味活動も設けています。フラワーアレジメントは、花を何種類か用意し経験のあるスタッフの指導でお好きなように活けてお持ち帰り頂いています。
また刺し子やポーセラーツ、ハーバリウムなど手作業を中心に提供し、趣味の幅も広げて楽しまれています。アクリルボードも撤去され、より一層会話もはずみ井戸端会議のように話しておられる姿を拝見するたびにコロナの終息を喜んでいます。
今年の8月には、3年ぶりにぐろ~りあデイサービスで夏祭りを開催する予定です。。
職員全員が浴衣姿で利用者と一緒に盆踊りを踊ったり、ビンゴゲームや屋台など、3年間の鬱憤を晴らすべく、皆さんと楽しめる行事にしたいと思っております。皆さん夏祭りを心待ちにしておられます。
当日スポットでのご利用も受け付けております。
引き続き、マスクの着用や消毒等の感染予防を実施してはいきますが、皆様に楽しんで頂けるよう外出や催し物を行う次第です。
一人一人が活気に満ち溢れデイサービスに来るたびに更に元気になれるデイサービスを目指していきます。
ぐろ~りあ相談支援事業所
新型コロナ感染予防に奮闘して3年半が過ぎました。
今年の5月に新型コロナも5種に引き下げられ、徐々に以前の生活へと戻りつつ有ります。
マスクの脱着についても、今までと違い「自己判断」となり、臨機応変な対応が出来るようになった事で、少し自由な気持ちを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多くの方が「ガマン」の3文字で諦めていたお出掛けやサークル活動、趣味や催しへの参加など。今はまるで曇天から晴天に変わるが如く、晴れやかに希望と楽しむ力を持って活動の場を広げています。
しかし、ヘルパーを利用しての外出の希望が有っても、ヘルパー不足が改善できず、希望に添えない事も多くあることが現状です。
利用者様の中には、日中活動を増やす方、自立生活を始めた方、一般就労をされた方、就労を目指している方、日々の生活の中で出来る事を増やそうとしている方など、大小に関わらず挑戦や努力を重ねている利用者様も沢山おられます。
相談支援専門員は、その挑戦や努力、一歩を踏み出す勇気へのエールを送る事が出来る仕事であり、利用者様、ご家族様、関係機関など、関わる方々と共に喜怒哀楽を分かち合い、未来に向かって歩んでいける職業と言えます。
今までも皆様から沢山の喜びや勇気を頂いて来ました。
これからも、利用者様の希望や未来に力添えが出来るように、共に私も成長していきたいと思います。
就労継続支援B型のっくおんに有った相談支援事業所は、今年の3月末日にグループホームの~さいどに引っ越し、名実共に一人事業所となりました。
常に一人での対応となった事で、皆様から頂いたご連絡に留守番電話でメッセージを残して頂く事が多くなっております。
利用者様やご家族様、関係機関の方々にはご理解とご協力を頂き、本当にありがとうございます。皆様のお声を大切に、これからも業務に励んでいきたいと思います。
皆様からのご連絡、お待ちしております。
就労継続支援B型事業所のっくおん
「新型コロナウイルスを乗り越えて」
新型コロナウイルスが5類感染症に分類され、のっくおんでも昼休憩時の衝立が外されて、皆がお互いの顔を見ながら食事が出来るようになりました。
普段と違う雰囲気に少し戸惑いながらも、開放的になった空間で次第に緊張がほぐれて、いつもの賑やかなのっくおんの風景が戻ってきました。(写真:昼休憩)
今では利用者さんたちも当たり前になった、様々なコロナウイルスへの対応ですが、感染が拡大してあわただしく変化していく生活に、大きな戸惑いがありました。そして、その変化に対応していく過程で利用者さんたちが得たものもありました。
1つ目は「マスク」です。顔の周りを、いきなり違和感がある布で覆わなくてはいけなくなり、大きなストレスを受けました。
公共交通機関で来られる利用者さんには、何度もマスクの必要性を説明していきました。それぞれのご家庭での取り組みもあり、利用者さんたちの意識も次第に変わっていきました。
今ではマスクの着用、手洗いやうがいなど感染予防がしっかりと励行できるようになり、変化に対応できる心の強さを得ることができました。
2つ目は「おうち時間の増加」です。
不必要な外出の自粛や他府県への移動制限など、家で過ごす時間が大幅に増加したことも大きな変化でした。
公共交通機関を利用される方の中には、感染防止のためにしばらくのっくおんを休まれる方たちもいて、家から出ることができないストレスを抱えていました。そんな中でも、のっくおんのことを忘れないように、道具の名前の問題集やのっくおんで習慣にしている日誌の記録などに取り組んでもらいました。
定期的に連絡を取って精神的なケアも行ったことで、仕事に対する気持ちを維持する力を得ることができました。
3つ目は「3密」です。感染拡大防止のための「密閉」「密集」「密接」への対応も大きな変化の一つです。密閉対策のため、夏の暑い時期、冬の寒い時期でも換気を行いました。皆も我慢して、なんとか耐え抜きました。密集・密接対策では、昼休憩の仲間たちとのコミュニケーションの取り方の変化に戸惑うこともありました。
しかし、この対応で利用者さんたちが人との距離感を考えるようになり、円滑にコミュニケーションを取ることが出来るようになってきたのは大きな成長でした。
他にも皆さんそれぞれに大変だったことがたくさんありましたが、ご家族、支援員、相談員さんや関係機関、そしてご本人と協力して乗り切って得た信頼は、大きな宝であると言えるでしょう。
「これからの楽しみ」
新型コロナウイルスにより、のっくおんの様々な行事が中止になりました。
毎年行っていた桜の花見や秋の旅行がなくなり、クリスマス会もプレゼントのみにするなど、レクリエーションの大幅な縮小が余儀なくされました。
「せっかくお金を積み立てているんだから、どこか行きたいな」「今年は花見が出来るかな」
などと声が上がる中、なんとか楽しみを持ってもらいたいと、支援員でアイデアを考えて、感染対策をしっかりと行い、お料理レクリエーションやのっくおんでの映画観賞会などを開き、活気を取り戻していきました。
昨年にはお花見に行くことができ、利用者さんたちと支援員ともに大いに楽しむことができました。今年は残念ながら天候が悪く、映画観賞会と散歩の花見となりました。(写真:映画鑑賞会・花見散歩)
今後も利用者さんたちに活気をもって過ごしてもらえるように、レクリエーションの充実も図っていきたいと考えています。
「新しい仕事」
新型コロナウイルスへの対応が緩和されたことが、のっくおんの新しい仕事に繋がりました。自治会館での同好会の活動が再開されるようになり、清掃の必要性が出てきたことで、のっくおんにお声を掛けて頂くことができました。
管理担当の方と打ち合わせを行い、6月から会館内の清掃と周りの除草を行っています。新しい場所、今までとはまた違った清掃道具に戸惑いながらも、皆さん一生懸命取り組んでくれています。
のっくおんでの内職の充実や、こうした新しい仕事の依頼などは利用者さんたちの頑張りはもちろん、のっくおんの地域での活動が実を結んでいるのだと実感できて、利用者さんたちと支援員の励みになっています。
(写真:よつばセンター)
ぐろ~りあ厨房
毎月一回実施しているご当地メニューも6月の和歌山県で第27弾を迎えました。
生産量全国1位の梅を使った梅ひじきごはんと青梅ゼリー 漁獲量全国1位の太刀魚で照り焼き高野山にちなんでごま豆腐と湯葉巻きのすまし汁鎌倉時代から食されてきたと言われる金山寺みそをしらすと胡瓜に添えました。
ご当地食材を探して手に入れるのに苦心することもありますが、その都度日本各地の郷土料理について知ることができ有意義な時間でもあります。
ご利用者様に喜んで頂けるようご当地メニューで日本一周目指します。
『夏においしい料理レシピ!!』
材料(2人分)
・トマト・・・2個
・ピーマン・・・1個
・豚肉 ・・・100g
・みょうが・・・適量
・大葉 ・・・適量
・うどん ・・・2玉
・塩昆布・・・適量
作り方
①トマトは、ヘタを切ってさいの目状にカットする。
②ピーマンは、縦細切りにして湯がく。
③豚肉は、一口大にカットして、さっと湯がく。
④うどんを一定時間ゆがく。水で冷やす。
⑤全てをボールに入れて、塩昆布も入れてあえる。
⑥盛り付けたあとにみょうがと大葉を添えて出来上がり!
※味が薄い時には、めんつゆで味を調えてください。
編集後記
ジメジメとした梅雨時期が続いて、蒸し暑い日々が続いています。
一日の中でも強い日差しがあったと思えば急に曇り空になったりと、毎日天気を見ながら過ごす日が増えています。
コロナ感染症も5類に変わり少しずつですが、地域も含め対応が変わってきていいます。
ヘルプ協会においても引き続き手洗い・消毒などの感染対策を行いながら利用者様の希望に沿ったサービスを安心して提供ように心がけていきたいと思います。
今回のみんなのたよりは、コロナ感染症が変わってきた中でのサービスについてを中心に作成いたしました。読みづらい部分もあると思いますが。ご一読のほどよろしくお願い申し上げます。
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