2022年発刊 No.49 みんなのたより

2022年10月発行
社会福祉法人ヘルプ協会 伊丹市北園1丁目19-1電話:072-777-0765 ホームページ:https://helkyo.com/
発行責任者:竹下千晴

「2022年度下期に向けて」

さわやかな秋の風が心地よく感じられる今日この頃、皆様におかれましては、お健やかにお過ごしのことと思います。本年6月、理事長に就任して以来4か月が経過し、この間、職員の皆さん方と楽しく仕事に従事してまいりました。

しかしながら現在、私達を取り巻く環境は、コロナウイルス感染拡大に加え、ウクライナ戦争による経済封鎖、円安、物価高という厳しい状況が続いています。
私達ヘルプ協会は、このような影響を受けながらも、事業継続計画に基づいて運営をしてまいりました。

地域の感染拡大が進むにつれ、この8月には、施設内に感染が拡大し、事業縮小を余儀なくされましたが、幸い、職員一同の徹底した感染症対策により、早期に収束することが出来ました。
地域にお住まいの多くの皆様には、ご不便をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

私達の目標は、ヘルプ協会の発展と”働く全職員の幸せ”(満足・豊かさ)です。

全職員が幸せで豊かになるためには、ヘルプ協会の発展なくしては不可能です。そのために、全職員一同が誠心誠意をもって真心接遇”を心がけ、地域の皆様から高評価をいただくことが最も大切なことだと思います。

同時に、人の命をお預かりし、その人のために尽くしきる”という職業に誇りを持ち、一生懸命に取り組むことが、自分自身の幸せにつながる”という利他愛の精神を持ち続けることが肝要です。

今年度から、ヘルプ協会では、職員一同が学んだことを発表する実践交流会を開催する予定です。
また、事業継続においては、協同の苑、ジェイエイ兵庫六甲福祉会、ヘルプ協会の3法人で提携を結び、後継者育成や災害時支援体制の充実、職員間の研修などを通じて、利用者の皆様へのサービスの質の向上にむけ、取り組みをすすめてまいります。

このような様々な実践が、地域の福祉力向上に寄与することを願っております。

10月度下期に入り、更に皆さまの暮らしの支えとなれるよう、気を引き締めて運営に取り組んでまいります。

今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

理事長 田中喜代子

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ぐろ~りあ相談支援事業所

相談支援専門員は、様々な障害を抱えている方が住み慣れた地域で、自分らしく生活するために必要な支援を共に考えます。
それぞれの個性に合った障害福祉サービスに繋げることで、様々な体験を積み重ねて、地域社会の中で心身共に成長しながら、希望と安心感のある未来に向かって進んで行くためのお手伝いをさせて頂いています。

相談支援専門員として勤務をはじめて、早、3年が過ぎました。
初めは業務の何もかもが分からず、訪問事業所に新規の依頼をしても断られることが続いたり、利用者様のご家族から注意を頂いたりと、何をしても上手くいかず自信を失う事ばかりでした。
しかし、利用者様やご家族のお役に立ちたい、喜んで頂きたい、安心して頂きたいという思いと、多くの関係者の方々のご協力と支えが有り、今では利用者様やご家族の方から、「助かったよ。」「会えるのを楽しみにしていました。」「話したいことがあるんです。」などと、色々なお言葉を頂けるようになってきました。

「1つの事例から」

先日も、高齢の母親と二人暮らしをしていた利用者様が、母親の入院を機にグループホームに入所されました。
その利用者様が新しい環境に馴染めるのか、状況を受け入れられるのか、不安がありました。寂しさや不安を上手に表現することが出来ない利用者様が安心出来ればと思い、朝にグループホームから利用者様と一緒にバス停まで行き、見送りをしたり、出来る限り利用者様の顔を見にいくように心掛けました。グループホームの職員や関係者の協力もあり、徐々に生活も余暇も充実するようになった頃、安心されたかのように母親がお亡くなりになりました。あまりに全てのタイミングが良く、まるでこのようになることが決まっていたかのような自立生活への移行でした。
こうして利用者様の生活が安定したことで、相談支援員として安心するとともに、誰かの助けになったのだという充実感を得ることも相談支援員の醍醐味と言えるのではないでしょうか。

利用者様が安心して日々を過ごすことができるように、利用者様本人やご家族、様々な障害福祉サービスと協働していくことは、法人理念である「協同と信頼を基盤に人間の尊厳と人権をまもる」に通じるものであると思います。これからもこの理念を胸に、利用者様やご家族、福祉サービスに関わる事業所や関係者の皆様と共に、頑張っていきたいと思います。

ぐろ~りあ相談支援事業所は、就労継続支援B型のっくおんの事務所内にあります。

グループホームの〜さいと

障害者グループホーム「の〜さいど」では、介護経験のある方、障がい者支援施設での経験がある方、未経験で飛び込んで来られた方など、たくさんのスタッフがホームで生活する利用者様の支援を行っています。
家事などの日常生活を送るための指導や助言、相談事、入浴・排泄などの介助、健康管理、夜間の見守りを行っています。
今回は、たくさんのスタッフから一部ではありますが、支援について意見を聞いてみましたので、そのまとめをご紹介いたします。

「何故介護・障がい者支援の仕事をしようと思いましたか?」
誰かの役に立ちたい。高齢者の介護をしていたが、障がい者支援にも興味があった。人と接するのが好きで、障がい者の皆さんが社会の中で楽しく元気に生活していけるようにお手伝いをしたい。他には、家族や両親の介護が必要になった時のため。とたくさんの思いが聞けました。

「実際に介護・障がい者支援の仕事をやってみてどうですか?」
生活に密着することなので思った以上に難しく大変です。との意見も多かったのですが、意思疎通が難しいと思っていましたが素直な利用者様が多く、話をするうちに利用者様の笑顔
が多くなり喜びを感じました。と実際に支援をして気付く(感じる)喜びもありました。また、大変だと思ったことは無く、日々楽しく働いています。とのうれしい意見もありました。

「グループホームの〜さいどでの仕事はいかがですか?」
スタッフも利用者様も和やかなムードでみんなで家族生活をしているようです。皆さんとてもピュアで優しく声を掛けて下さるので楽しく仕事をしています。との意見や、衝突をしても、その都度話し合って関係も築けていて、やりがいがあり充実しています。との意見で「の〜さいど」は和やかで家庭的なグループホームになってきているようです。

「あなたにとってこの仕事の「やりがい」とは?」
笑顔や大きな笑い声があった時や、「ありがとう」と言ってもらえた時、食事を作り「おいしい」と言ってもらえた時など利用者様の喜びや楽しみを共有できた時には「やりがい」を感じるようです。

最後に何か楽しいエピソードがあれば教えてください。と聞いたところある利用者に「どこから来てるんですか?」と利用者様に聞かれたので、冗談で「宇宙からです」と言うとそのまま話しを合わせてくれていましたが、後日、オロナミンCをカバンから出すところを見られ「宇宙から来ているのに元気いるんですか?」と笑いながらがっかりされた時の表情が楽しかったです。と言ったエピソードが聞けました。

「グループホームの〜さいど」では、経験者や未経験者などたくさんのスタッフがそれぞれの思いを持って利用者様の支援を行っています。笑顔が見れる喜びや利用者様スタッフが共に感謝しあいお互いが成長していけるよう、利用者様1名スタッフ3名でこれからも頑張っていきます。

就労継続支援B型のっくおん

のっくおんは、様々な障がいがある方々が必要な訓練を通じて、仲間と協力しながら働く意味や楽しみなどを気づいていける事業所です。
現在は、15名の仲間が伊丹市内の公園や個人宅の除草剪定を行う緑化作業や施設などの清掃を行う建物内清掃作業、クリーニング店からの依頼で美容室のタオルをたたむ内職を行っています。
得意、不得意に葛藤しながら日々頑張って作業に取り組んでいます。

『のっくおん新入生紹介』

今年の3月の終わりに、一人の仲間が伊丹市公園管理事務所に就職することができて、のっくおんを卒業しました。入れ替わりに4月から、十数年ぶりにこやの里特別支援学校より2名の卒業生がのっくおんに通うことになりましたので、ご紹介いたします。
木戸拓海さんと森本亜世さんの二人はこやの里特別支援学校でも一緒に行動することが多かったらしく、昼食後に二人でランニングしていたこともあるそうで、のっくおんにも二人で歩いて通っています。
木戸さんはとても明るい性格で、のっくおんに到着するといつも元気な声で挨拶をします。作業に取り組む姿勢も大変前向きで、職員の指導にいつも元気な返事をしてくれるで微笑ましいのですが、集中できなくなることがあるのが玉に瑕といったところでしょうか。
森本さんは通い始めの頃は、「のっくおんはよ辞める。」とか、午後3時を過ぎると「もう帰りたい。」と、後ろ向きな姿勢が見られていました。職員や周りの人たちに慣れてきて、今では何かお願いすると、右手で胸をドンとたたきながら「任せてください!」と頼もしい姿を見せてくれるようになりました。
環境や予定の急な変更に弱い一面がありますが、教えられたことをきちんと覚えており、それを忠実に守ろうと取り組んでいます。のっくおんの頼もしい戦力となっています。
二人がのっくおんに通うようになって半年が経ちます。二人ともすっかり馴染んで、のっくおんの立派な一員となりました。
他の仲間たちも若い新風も刺激され、日々頑張っています。
そして、私たち職員も利用者様と共に過ごしやすい就労の居場所づくりを目指し、のっくおんの仲間の学ぶ機会を大切にしながら、希望をもった未来に進めていけるようにとして頑張っていきたいと思います。

『のっくおんで働く喜び(職員)』

のっくおんに通所する利用者様は、なにかしらの障がいがあります。同じ障がいでも十人十色で、一人ひとりに自分のペースがあります。一緒のスペースには居ますが、利用者様同士がお互いの状態を理解しあうことは難しいです。共に過ごす中で「人はみんな助け合って生きているんだよ。」と伝え、生活に必要なことを一緒に考え社会生活力を付けてほしいと思っています。

のっくおんで働く職員には、障がい者支援を長く続けてきた方や、未経験で始めた方など様々で、職員もいろいろな壁にぶつかっています。その中でも類用y者様1人ひとりを公平にニーズに答えていきたいと日々努力しています。
のっくおんの職員に障がい者の方に携わる仕事を選んでうれしかったこと、やりがいを感じることを聞いてみました。ご紹介します。

  • 障がい者支援が始めての職員が少し気持ちの余裕がなかった時に利用者様から「大丈夫?」と声を掛けてもらった時。
    何気ない一言にほっとした瞬間です。
  • ある日、職員の伝えたい内容を利用者様が受け止め理解して頂き、作業をすることができた姿を見た時。職員の伝えたいことが伝わってすごくうれしかった瞬間です。
  • 他の職員は、のっくおんで就労する上で利用者様と日々訓練を行っていくうちに少しずつできることが増えて成長する姿にとても嬉しい気持ちになりました。

ある日の出来事です。清掃作業の帰りに、みんなでスキップをして帰りました。その時のみんなのスキップの姿があまりにもおかしくて笑いが止まらなくなりました。
利用者様と共に作業を行う中で大きな変化は出来なくても、日々の小さな変化を積み重ねるうちに、疲れも吹っ飛び、とても幸せな気持ちになりました。

日々、利用者様と一緒に行う作業を通じて、様々な視点から物事を見る大切さや利用者様の成長を感じることが出来るのは職員にとって大きな喜びの一つです。自分の悩んでいたことも利用者様と接することで考え方が見直されたり、悩みが解決できることもあります。
利用者様との関わりを通じて職員自身も人として成長することが出来ることに働く喜びを感じれます。

のっくおんは、利用者様と職員が共に支えあい、成長できる場所だと思います。
法人理念の中にある「利用者との協働」、「働く者同士の協働」という思いを大切に今後も一人でも多くの利用者様が輝ける日々が送れるよう、支援を頑張っていきます。

「ぶる~む」デイサービス・訪問介護事業所

ぶる~むは、住宅がにあるマンションの1室でデイサービスと訪問介護事業所を運営しています。そのことにより利用者の様子や状態の情報共有が取りやすく、デイサービスをご利用されている方が訪問介護のご利用を希望されるなどぶる~むの2つのサービスを希望する依頼が多くおられます。
ある利用者様は、デイサービスに到着してからも、自宅に来ている訪問介護の職員と、デイサービスで会えるという安心感で、楽しみも増えておられるようです。今回は、このような利用をされる方をご紹介をさせていただきたいと思います。

『ケアマネージャーからの相談』

物忘れが増え、自宅にこもりがちな独居の男性。社会交流・入浴支援・バランスの良い食事の提供などの支援が必要として、居宅介護支援事業所よりデイサービス利用の依頼を受けました。
さっそく、体験利用をしていただくことになりました。体験時は、馴染みのない場所で落ち着かないご様子でしたが、バイタルチェックをしたところ血圧が高く、再検しても数値が下がることはなく、その日は入浴されず、食事をして帰宅されました。体験利用後にケアマネージャーへ当日の様子や状態を報告しました。血圧が高いことから内科受診が決まり、健康状態の見守りを行いながら、デイサービスが始まりました。
ご家族からは、「一人暮らしなので、夕方までゆっくりと過ごして欲しい」との要望もお聞きし、時間の調整も行いました。

『利用をはじめて』

朝お迎えに伺うと顔が赤く「しんどい」と訴えがあり、足が向かない様子でした。デイサービスの予定も覚えておられず、寝ておられるという事が続きました。
体験利用後の内科受診で高血圧の診断を受けましたが、処方された薬を毎日きちんと飲めていない日々が続いていました。
デイサービスのバイタルチェックでも、血圧が高く、頭痛や倦怠感などの自覚症状があり入浴を控えることが多くありました。倦怠感からか食事を済ませると「もう帰ります。」と言われ、家族の要望に応えられる状態にはなかなか至りませんでした。

『出来ること・出来ないこと』

ケアマネジャーへ服薬の必要性やデイサービスでのご様子を伝えると、併設の訪問介護事業所に「毎日の服薬確認とデイサービスの送り出し支援」の依頼が入りました。
ぶる~むのヘルパー訪問が始まります。当初は拒否や不安な様子が見られましたが、訪問を重ねる中で受け入れもよくなり「どうぞ」と門を開けて迎え入れて下さるようになりました。
今までゆったりと暮らして来られた本人のペースを崩さないように寄り添う支援を心掛けました。週2回のデイサービス利用の日には、身支度を整え送迎車に笑顔で乗り込まれるご様子を、見送ります。
その後、毎日薬が飲めることで、血圧の数値も安定し倦怠感の訴える事もなくなり、デイサービスでは、ゆっくりとお過ごしいただけるようになりました。
顔見知りが増えておしゃべりも多くなり楽しんでおられます。
ヘルパーとの情報共有を重ね、安心できる環境が整いご本人様の出来ることも増えてきました。
自宅に必要な生活用品の買い物や洗濯干しは少しお手伝いをしますが、本人の趣味の水彩画を描かれるなど楽しんでおられます。

『チームの力』

ご利用者のデイサービスでの様子を訪問介護事業所のヘルパーと共有する事で、利用者をより深く知ることができ、また支援者の気づきの視野も広がります。ご本人様が「安心できる環境」で「健康な暮らし」が続けられるのではと思います。チームの強みを活かし地域に根づいた事業所を目指して今後も連携をはかりながら支援させていただきたいと思います。

~「SDGs」について考えてみましょう!~

最近、TVの報道番組や新聞・ネットニュース記事でよく見聞きするようになった「SDGs」という言葉。様々な社会問題に取り組む持続可能な17項目の国際目標ことです。
もっと簡単に説明すると、世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画目標のことです。今回は、その中の1つである目標12「持続可能な消費と生産」について考えてみたいと思います。現在、消費者の頭を悩ます物価高騰が歯止めがかかりません。ヘルプ協会でも毎日利用者様へ”おいしい食事を提供したい”という思いと、その裏側では食材の価格高騰に頭を痛めています。一方で現代の食生活は食べないものや少し傷みがあったものがあれば廃棄する、コンビニのお弁当の期限が近付いたら廃棄するという食品ロスが後をたちません。「食べ物を大切に」という思いは理解しているものの実際には難しく感じます。
最近、ヘルプ協会ではフードロスの取り組みとして、ニンジンや大根の皮を付けたまま調理をしたり、玉ねぎの皮で出汁を取ってみたり、冷凍出来る食材は小分けにして冷凍するなど食品ロスを防ぐ取り組みを始めました。まだまだ、日々していることはほんの一握りですが、「出来る事から!1つづつ」と皆さんと一緒に取り組んでいければと思います。

ご当地メニュー

~鳥取県『ののこ飯』~

【材料】材料(4人分)
米・・・2合
油あげ・・・6枚
鶏肉・・・100g
しいたけ・・・30g
にんじん・・・60g
a)濃口しょうゆ・・・大さじ2
a)酒・・・大さじ1
a)砂糖・・・大さじ3
水・・・500ml
【作り方】
1.米を研いでおく、油揚げは半分に切り、袋状にしておく
2.具を細かく切る
3.米と切った具を混ぜ、油揚げにつめてつまようじなどでとめる
4.炊飯器に3と調味料と水を入れ、炊飯する

ののこ飯は、別名「いただき」というように鳥取県で有名な大山の山の形に似ているといわれています。炊き込みごはんを揚げで包んでいるようなイメージです。

「編集後記」
暑かった猛暑も少しずつ納まり、秋の気配を感じる虫の声が聞こえ始めました。
コロナ感染症については、少しずつ減少していますが、引き続き手洗い・消毒などの感染対策を行い、安心して過ごして頂けるように心がけていきたいと思います。
今回のみんなのたよりは、ヘルプ協会の障害部門とぶる~む拠点を中心に作成いたしました。読みづらい部分もあると思いますが。ご一読のほどよろしくお願い申し上げます。

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