2015年発刊 No.5 みんなのたより

2015年12月10日発行 社会福祉法人ヘルプ協会
伊丹市北園1丁目19-1
電話:072-777-0765
メール:gloria@helkyo.or.jp
ホームページ:https://helkyo.com/
FAX:072-777-0704
発行責任者:細岡雄二

“地域とともに歩む”
社会福祉法人ヘルプ協会の居宅介護支援事業所です

[相次ぐ孤独死、不安な暮らし]
最近、私たちの地域では誰にも看取られず亡くなって二日後に発見された方や、倒れている所を迎えに来たデイサービスの職員に発見され一命を取りとめた方などが相次いでおられます。
ぐろ〜りあ居宅介護支援事業所のケアマネジャーは高齢者の安心・安全の暮らしを支える専門職として、地域の皆様方に信頼されるよう日々努力を重ねています。

[一人暮らしの事例から]
今回は、「一人暮らしの方が地域の中で安心して暮らしていくためにはどうすれば良いのか」、お一人の事例で紹介させて頂きたいと思います。

(文化住宅一階で独居のSさん 六九歳 男性)
Sさんは若い頃は大工をしていましたが、もともと心臓疾患があり五〇歳の頃から仕事が出来なくなって、生活保護を受給していました。
妻とは離婚、一人娘とは連絡が取れなくなり天涯孤独の状態でした。

[要介護認定、ヘルパーの利用]
要介護認定を受け電動車いすぐ近くの店に買い物に行く事、コップ半分のお酒を毎晩飲む事が唯一の楽しみな方です。
ホームヘルパーを週三回利用して重い物の買い物や掃除、洗濯、入浴介助の支援を受けながら生活されていました。本人は「若い頃きちんとしなかったから娘とも会われへん」という想いを、ボソッとケアマネジャーにつぶやくことが増えてきていました。
Sさんの体調は良くなく、特心臓はいつ何があってもおかしくないと医師から言われていた状況でした。市民病院への受診も「一人では不安や」と言われるのでケアマネジャーが何度か付き添いました。

[命のペンダント]
特に夜間は不安と言われるのを受けて、伊丹市独自の施策である「緊急通報システム(命のペンダント)」を申し込みました。ペンダントを押すと電話回線を通じて監視センターに連絡が入りセンターから近隣協力員に連絡が入るシステムになっています。近隣協力員には自宅の鍵を預かってもらっています。

[救急情報安心キット]
また、同じく伊丹市「救急情報安心キット」を活用しました。このキットは、透明の筒に本人の既往歴、服薬情報、緊急連絡先、かかりつけ医などの情報を記載した用紙を入れておくことで、駆けつけた救急隊員に情報を正しく伝える事ができるシステムです。Sさんはホームヘルパーの訪問も心待ちにし、会話を楽しみにしておられました。ホームヘルパーは仕事をこなしながら本人の想いを傾聴してくれました。ケアマネジャーも訪問の度に本人の色々な想い、希望、不安をお聞きしました。

[異変を感じて救急搬送]
Sさんは、一昨年からもともとの心臓疾患が悪化していました。そして、訪問時に異変を感じたケアマネジャーが救急対応をして病院に搬送されました。入院してからは肺がんも発見され、痛みのコントロールを受けながら眠るように亡くなられました。

[世話になって嬉しかった]
Sさんと面会した時の言葉は今も忘れません。「色々世話になってありがとう!娘に会いたいけどアホなことしたから会われへん。でも、優しい人たちに世話になって嬉しかった。安心して天国行けるな!」と笑顔が見られました。

[地域の協力があったからこそ]
Sさんは、ケアプランに協力して下さった近隣住民、民生委員、ヘルパー、訪問看護師、もちろん医師や住宅改修業者など様々な方々の支援を受け安心して旅立たれたと思います。核家族化が進み独居の高齢者が増加する現在、介護保険サービスだけでなく医療や地域の皆様との協力や連携が求められています。私たちケアマネジャーは、その役割の一端を担い利用者の皆様が安心して自分らしく暮らせるお手伝いをさせて頂くべく、日々、奮闘しております。

「居宅介護支援」についてご説明いたします

[ケアマネジャーの仕事]
ケアマネジャーは、ご利用者が介護が必要になっても可能な限り自宅で自立した生活を送ることができるように、利用者の心身の状況や置かれている環境に応じた介護サービスを利用するためのケアプランを作成し、そのプランに基づいて常に適切なサービスが提供されるように事業者、関連機関と連携、連絡調整を行います。

[介護が必要になってきたら]
例えば、介護が必要になってきて誰に相談したらいいのか分からない時や、介護で家族に迷惑をかけたくないと悩んでおられる方に、ケアマネジャーがお宅を訪問して相談をお聞きするとともに、ご本人、ご家族の状況やご希望をお伺いして、介護サービスの情報をお伝えします。
そして、その上でお一人おひとりに合わせたケアプランを作成し、介護サービスの手配、連絡、調整を行います。
ご家庭には毎月訪問し、状況の確認やケアプランの見直しなどをお聞きします。

=ケアマネジャーのある日の一日=

9:00 出勤朝礼 
9:30 電話応対・訪問調整
10:00 訪問(1軒目)
11:00 訪問(2軒目)
12:00 昼休憩
※昼休みもパソコンに向かっているケアマネジャーもいます
13:00 ミーティング
14:00 パソコン入力業務
訪問記録、継続しての利用者の状況把握(モニタリング)や利用者が何を求めているのかを掴むための情報収集作業(アセスメント)、介護サービス計画(ケアプラン)作成
16:00 市民病院で在宅復帰に向けてのサービス担当者会議(本人、家族、医師、看護師、相談員、ケアマネジャー)
17:30 パソコン入力業務(担当者会議経過、会議録作成)
すべて入力できず、明日に持ち越し…
18:00 退社

ヘルプ協会ケアマネより一言ご挨拶申し上げます

ぐろ~りあ居宅介護支援事業所

(太田雅子)
目標目指して一直線、A型射手座です。肩肘張らずに頑張ります。
よろしくお願いいたします。

(角之倉佳子)
A型獅子座
「まあ、ええやん!!」をモットーに!?いつも笑顔で頑張ってます。最近、涙腺がゆるみやすい年頃です。

(松永政江)
元気はつらつ、ケアマネ一〇年選手、O型てんびん座、皆様の若かりし頃のお話に花を咲かせましょう!

(浅田泉)
好奇心旺盛、O型獅子座、ご利用者様の笑顔を励みに頑張ってます!

(本田奈都代)
「あ~」となぜか笑われています。B型獅子座です。マーガレット”と呼んでくださいね。地域の皆様、いつもありがとうございます。

(平田妙美)
性格:おっとりしてます。愛犬の柴犬(モモ)は私の心の癒しです。座右の銘「人のために火をともせば自分の前も明るくなる」地道に頑張ります。


(阿嘉浩美)
利用者様宅へ訪問させて頂き、いつも元気をもらっています。A型うお座、小さい体で頑張りますのでよろしくお願いいたします。

(濱田雅子)
『明朗活発』小学生の頃より、いつも通知簿に記載されていた言葉です。O型牡羊座、宜しくお願いいたします。

(柴田雅子)まだまだ未熟者ですが元気いっぱいで頑張ります。AB型射手座、宜しくお願いいたします。

東野ケアプランセンター

(井上能宏)まだまだ未熟者ですが、頭をぶっつけたりこけたりしながら、実践的に成長していければと思っております。

(丸田愛子)
利用者の方たちに信頼されるように、一生懸命頑張ります。努力はいつか報われることを信じています。

第1回ぐろ~りあ東野祭り開催

十一月一五日(日)、「第一回ぐろ〜りあ東野祭り」が開催されました。
朝は雨が降ったり突然晴れ間見える天気で地域の方に来て頂けるかと心配でしたが、一階談話室には用意していた椅子が足らない位大勢の方達が遊びに来てくれました。
ぐろ〜りあ東野サービス付き高齢者向け住宅(以下、「サ高住」と言います)の一階フロアでは、開会の挨拶もそこそこに磯者会の歌と踊りが始まりました。磯若会は毎月一回ボランティアで来て下さっています。
この日は私たちの前では初めての踊りを見せて下さり、見ておられた皆さん方から磯若会に惜しみない拍手が送られていました。続いて登場していただいた伊丹大道芸サークルは、南京玉すだれや皿回し、マジックを披露して下さいました。その息の合った技に会場は大盛り上がりでした。会場の皆さんも南京玉すだれや皿回しにチャレンジ!初めて体験された方ばかりで何度もチャレンジしてうまく回った時には、歓声があがり、会場全体が一つになりました。

午後から行われた「のど自慢大会」では、地域の方も参加して下さり、盛り上がりました。サ高住の入居者の方の中には、一週間前からこっそりと練習を積まれて、この日に臨まれた方もいました。
出演されたサ高住の方は、普段よりも人が多いせいか多少の緊張する姿もありましたが、途中からは参加者の踊りの輪ができて楽しく歌われていました。
熱唱後には、もちろん「合格」の鐘がなり参加賞を頂く皆さんの顔には、笑顔があふれていました。また、合間には歌いたくてじっとしておれなかった職員達が特別ゲスト?で(写真左)登場しました!

外では模擬店、たこ焼き、焼きそば、フランクフルトに湯豆腐、綿菓子と子ども向けにはお菓子つかみ、輪投げ、千本釣り、スーパーボールすくいと盛りだくさん。やっぱり一番人気はたこ焼き、焼きそばでした。小雨が降る中でしたが、湯豆腐、フランクフルト等も完売しました。入居者さんもいつもは飲まないビール片手にちょっぴりほろ酔い気分になり満足そうでした。

ゲームコーナーも大盛り上がり。千本釣り、輪投げにスーパーボールすくいは子ども達に大人気で、何回もチャレンジする子もいました。
地域の皆様がたくさん来て下さり、「近くにこんな施設があったなんて知らなかった」「とてもきれいな施設でいつか入りたいと思います」と言っていただき、見学された方も数人おられました。

お祭りの最後はビンゴゲーム。特賞はなんと関西スーパーの商品券。この日一番のお客さんの入りで、会場は人が入れない程です。司会者の声掛けに皆が「リーチィ~!」「ビンゴォ〜!」と四方八方から声があがり大盛況に終わりました。
祭りを通して、ぐろ〜りあ東野を身近に感じて頂けたのではないかと思っています。来年は、どんな祭りにしようかなともう考えております。本当にありがとうございました!

平成27年度伊丹市公募型協働事業で、パパとこどもが集まる「ととりば」を伊丹市と一緒に開催しています

ぶる~むでは、伊丹市子育て支援課との協働事業で、子育てひろば”ととりば”を平成二七年四月から行っています。協働事業を始めることになったのは、平成二六年度の公募型協働事業にへルプ協会が応募したのが始まりです。
この事業は、母と子どもの集まる場はたくさんあるので、パパと0歳から三歳の子どもの集まる場をつくろうと考えられたのが始まりです。おもちゃで自由に遊んだり、みんなで体操をしたり、親子のふれあいを楽しみます。
「ととりば」は、日ごろ子どもと過ごす時間の少ないパパたちもとても楽しそうに子どもとふれあ
っています。
ととりばの名前の由来は、父(とと)がつながり集まる(りば)子育てひろばということで”ととりば”と名付けられました。開催は月に一回、三ヶ月ごとに地区を変えての始まりとなりました。

ヘルプ協会は、子どもの事業については初めてで、不安や戸惑いもありましたが、子育て支援センターの職員の皆さんたちからの温かい指導を頂いて、一緒に楽しく参加させていただいています。
十一月一五日は、前回に引き続いて北園の北村センターで開催されました。私たち職員は基本的にボランティア参加ですが、毎回かわいい笑顔に出会って元気をもらっています。また支援課職員の元気いっぱいに、いつも感服です。
今後も、父と子どもや父同士の集う場が末永くつながっていくように私たちも応援していきたいと思います。
伊丹市子育て支援センターとヘルプ協会がととりばを通して地域とつながっていけるように、取り組んで行きます。

第15回職員研究交流集会in宮城参加報告

【初日】
草木も色づき秋の気配が深まった十一月七~九日、宮城県仙台市で行われた21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会(以下、「老福連」と言います)の職員研究交流集会に加留部部長と参加してきました。
事前に頂いていた資料を読むほどに緊張は高まり、仙台空港に到着する頃にはその緊張はピークを迎えていました。
タラップを降り、到着ロビーへと向かうエスカレーターを上がった瞬間、私はアクシデントに見舞われました。ふいに左肩が軽くなり思わず振り返った私の目に映ったものは、片方の肩掛けがちぎれて床に転がったバッグでした。想定外の出来事で思わず笑いがこみ上げましたが、そのおかげで過度の緊張がほぐれ、自然体で会場に向かうことができました。

研究交流集会の会場は仙台駅から徒歩二分に位置するビルの二十一階でした。
全国から約三百人人余りが一堂に集っていました。あいにくの天気で眺望は少し残念でしたが、会場の熱気がそれを吹き飛ばしそうな印象でした。
初日のプログラムは老福連事務局長正森克也氏による基調報告のあと、「原発と震災~福島、被災地の今」「その方の生き方を尊重する介護」という、記念講演が二本続くという構成でした。

【交流会】
全体会の後は、会場をメルパルクに移しての交流会でした。大広間に十人掛けの丸テーブルが三十あまり配置されていました。席順は翌日の分科会ごとに予め決定していました。「職員研究交流集会」とは、すなわち職員(私たち)研究(発表や勉強)交流(色んな方たちと知り合う)会だという認識が私にはありました。ですから珍しい郷土の料理やお酒を味わいながらも、同テーブルの
皆様に名刺を配りつつ顔と名前とぐろ〜りあをアピールしながら交流会を楽しみました。これが翌日の分科会にも役立つこととなりました。

【分科会】
二日目は参加者が各テーマごとに十人前後に分かれての発表やディスカッションでした。私が参加したのは「短期入所の取り組みを中心に、在宅生活を支える施設の役割を考える」という分科会でした。
ショートステイにも全国共通の悩みや課題があり、それぞれに様々な取り組みがなされていることを知ることができました。なんだか勇気が湧いてきました。今回は発表をする役割りではありませんでしたが、今後機会があればプロジェクターを使っての発表に挑戦したいと思いました。

【最終日】
最終日は「私達が目指す地域包括ケアに向けて考えなければならないこと」という演題での、立教大の芝田先生や白十字の西岡ホーム長、山田所長のシンポジウムでした。社会保障改革における介護保障の今後や問題点についてもお話があり、大きな観点ではシビアな視点を持たねばならないと感じました。
以上のように今回の職員研究交流集会はとても有意義なものとなりました
会場の仙台は牛タンや笹かまぼこなどのグルメのほか、仙台七夕祭りや仙台城、秋保温泉などを有する観光都市でもあります。プライベートでも訪れたい場所が、またひとつ増えました。
<ショートステイ野村>

身体も心もぽっかぽか!寒い冬をのりきるあったかごはん

肌寒い日が増えてきて、冬の訪れを感じるようになってまいりました。
そこで今回は、これからはじまる冬本番にむけて身体も心も温まる、簡単に作れるごはんをご紹介します。

冷え対策
★身体をあたためる食材をとる。
ねぎやしょうが、にんにく、人参、かぼちゃ、鶏肉、鮭など、寒い地方でとれた食材・色が濃い食材・地中で育った食材は、身体を温めるものが多い。
☆ビタミンE、鉄分が豊富な食材をとる。
冷えのおもな原因は、身体の血行不良です。血液循環を良くするには、「血管のお掃除人」といわれるビタミンEや全身の酸素を運ぶ鉄分の摂取が大変重要です。

ビタミンEと鉄分たっぷり栄養満点ごはん!!
さんまとしょうがの炊き込みご飯

材料(2~3人分)
・米 1合(180cc)
・さんまの蒲焼缶 1缶(80g)
・厚揚げ 60g
・人参 20g
・しょうが 10g
・だし汁 160cc
・しょうゆ 大さじ1
・塩 少々
・酒 大さじ1/2
・大葉 1枚
・スライスアーモンド 少々
・柚子の皮 少々

[作り方]
①洗米し、30分吸水させる。
②人参としょうがは千切りに、厚揚げは一口サイズに切る。
③さんまはザルにあげ、サッとお湯をかけて臭みを消す。
④炊飯器に米、だし汁、調味料を入れ、全体に合わせる。サンマ、人参、しょうが、厚揚げを入れ。炊き上げる。
⑤炊きあがったら、さんまをほぐし、全体に混ぜ合わせる。刻んだ大葉とアーモンドスライスをのせて、完成!

ビタミンEを多く含む食材
うなぎやたらこ、ほうれん草や南瓜、卵黄、油脂類、アーモンドなどの種実類など
鉄分を多く含む食材
牛肉、納豆、小松菜、ひじき、厚揚げ、シジミ、アサリなど

=協同の部屋=
人間は、「生・病・老・死」は、自然の法則に従わなくてはなりません。自分の最期を選ぶことができません。死に顔に、長い人生の疲れがみえたり、病魔と闘った苦悩が表れたりするかもしれません。事故の傷が痛ましい場合もあります。▼瀬戸内寂聴さんは自分がぶざまな姿で死んでいくことを恐れたということでした。「死期が近づくと、自分で深い森の奥の湖に身を没しにゆくという象の習性を、つくづく美しくうらやましいと思います」。出家する前にそう書いています。▼画家・岡本太郎さんの父は、妻が縫った浴衣を「冥土への晴れ着」に選んでいました。「おれの凱旋(がいせん)(死)の時はこれを着て「行く」と遺言を託していました。太郎さんは、その浴衣を着てひつぎの中にいる父を見て「これは晴れの出発です」と、人々に万歳三唱を頼んだそうです。▼私たちは、仕事上で人々の最期を迎えることに立ち会うことが多々あります。弔では、その人との出会い人柄・想い出等が走馬灯のごとく脳裏に走ります。その人が歩んできた人生を改めて思い解くにはどのように記|憶を整理すればいいのかと考え込むことがあります。▼「その人は誰に愛されていたでしょうか。誰を愛していたでしょう。どんなことをして、人に感謝されたことでしょうか。」と思い出があふれてきます。


コメント

コメントする