2015年発刊 No.3 みんなのたより

2015年10月10日発行 社会福祉法人ヘルプ協会
伊丹市北園1丁目19-1
電話:072-777-0765
メール:gloria@helkyo.or.jp
ホームページ:https://helkyo.com/
FAX:072-777-0704
発行責任者:細岡雄二

ホームヘルプサービスは暮らしなれた地域、住み慣れたご自宅での安心の生活を支えます

ヘルプ協会の訪問介護事業所(ホームヘルプサービス)は、北園一丁目のぐろ〜りあ訪問介護と南野北一丁目のぶる~む訪問介護とぐろ〜りあ東野高齢者向け住宅に新たに開設したサテライトヘルパーステーションがあります。

ホームヘルパーは総人数で一〇〇人を越えます。それぞれの訪問介護事業所は法人理念の「協同と信頼を基盤に人間の尊厳と人権をまもる」を柱に、ご利用者一人ひとりのニーズに応じたサービスを提供するために介護技術の向上を図りながら、その人らしい暮らしの援助に努めています。
サービスは暮らしなれた地域、住み慣れたご自宅で安心した生活をお送りいただくために、ホームヘルパーがご家庭を訪問し、食事、排泄、入浴などの身体介護・生活援助を行っています。

訪問介護の仕事は大きく分けて、「身体介護」「生活援助(家事援助)」「相談援助」の三つに分類されます。
ホームヘルパーの仕事は、ご利用者と一対一の個別援助ですので、場面ごとに的確な判断や適切な対処が求められる繊細で難しい仕事であると日々感じています。それだけに倫理や介護技術の研修など、学びを大切に運営しています。

身体介護の取り組み
身体介護は、ご利用者の身体に直接触れておこなう介助です。食事介助、排泄介助、衣類着脱介助、入浴介助、清拭、通院介助など多岐にわたります。身体介護は身体に触れるということから、ホームヘルパーとご利用者の信頼関係がなければ成立しない援助です。ヘルプ協会の訪問介護ではもっともウエイトの大きな分野です。

K・Y氏は要介護五です。今日はデイサービスに出かけるための朝の準備の援助をさせていただいています。モーニングケアを済ませてから車イスに移乗し、玄関の段差解消機を利用し外までお送りします。
K・K氏は要介護五です。着替えをして口腔ケア、清拭、食事介助を中心にサービス提供をさせていただいています。
買物の同行援助を利用して出かけているA・S氏は要介護1です。買物をされている時の表情はとても生きいきされています。

生活援助の取り組み
生活援助は、掃除、洗濯、買物、調理等の家事援助を含む衣・食・住を中心とした日常生活上の援助です。生活援助は利用者の生活様式や生活歴を大切にして、信頼関係の構築を重視して取り組んでいます。YE氏は要介護1です。ヘルパーが手助けしながら調理を行います。

相談支援の取り組み
相談支援において、ヘルパーは常にご利用者の心身の状況と環境などの的確な把握に努め、ご利用者やご家族に対して適切な相談、助言をおこなうものとされています。
訪問の中でヘルパーはご利用者、ご家族との信頼関係を強めて、ご利用者の不安や苦痛を和らげるだけでなく、自分らしい生活を送ることができるよう支援することに努めています。

のっくおん 親睦旅行
淡路島~金比羅山~レオマワールドの旅

みんなの熱意で天気は晴れ!
九月十一日~十二日、のっくおんは一大イベントである親睦旅行へ行きました。
今回は旅行前に台風が発生し、一時はどうなる事かと危ぶまれましたが、みんなの熱意で天候にも恵まれ卒業生五名も参加し、職員を含め総勢三十七名での旅行となりました。

イングランドの丘でバーベキュー
第一日目、最初に訪れたのは、淡路島の『イングランドの丘』で、昼食はバーベキューです。初めはのっくおんだけのグループだったのですが、後から入ってきた学生さんのグループの賑やかさに圧倒されてしまい、いつもとは違う静かな食事会になりました。
お腹も満腹になった後はすぐにみんなでアイスクリーム作りにチャレンジしました。四人一組で用意された材料を目の前にして全員が緊張していましたが、牛乳やミルク、砂糖などを一生懸命混ぜ合わせて次第に固まってアイスクリーム状になるとようやく顔もほころび始めコーンのカップにできたてのアイスの完成です。「美味しい、美味しい」と最後の最後まで食べ尽くす利用者さんもおられました。

汗びっしょりになった金毘羅山
金比羅山に到着して、すぐに七八五段の石段を登り本殿に参拝です。
この石段が予想以上に長く険しい石段で途中何度も休憩しながらくじけそうになる利用者さんを励ましながら上り詰めた時はもう汗びっしょりでしたが、山の中腹から見下ろす風景に癒されて皆で記念写真を撮りました。

宴会はほどほどにカラオケ
しかし、登った山は降りなければならず、足がパンパンになった状態での下りの階段は利用者さん
とても危なくて転げ落ちはしないかとはらはらしどうしでした。
麓のホテル『琴参閣』に着いた頃には夕方近くでしたが、周りの土産物屋もシャッターを下ろしている店がほとんどでひなびた温泉街といった風情でした。
温泉で汗を流した後は、恒例の大宴会です。利用者さんは、食べるのも程々にカラオケの前に陣取ってそれぞれの得意な歌を選曲するのに一生懸命でした。結局、一人一曲ぐらいしか歌えず不満をあらわにする方もいましたが、帰りのバスの中で歌いましょうと納得していただいて、楽しかった宴会はお開きになりました。

レオマワールドへ
翌日の朝は、バイキング形式の朝食でこれまたお腹一杯食べた後、バスで一五分ぐらいのレオマワールドへ向かいました。
この日のレオマワールドは他にも六〇〇人以上の団体客が来場しており、アトラクションに乗るためにかなりの待ち時間がありましたが、みんな我慢強く待っていました。男性達はゴーカートに人気があつまり、女性達はジェットコースターや観覧車に乗って楽しい一時を過ごしました。
帰りには、途中『たこ煎餅の里』で試食コーナーを駆けめぐり、最後の土産物を買って帰路に就きました。

ヘルプ協会には、ぐろ~りあ、ぶる~む、タカさん家の三つのデイサービスがあります。
今回はその三つのデイサービスの特徴をそれぞれご紹介いたします!
見学や体験利用など、随時募集しておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。

デイサービス ぐろ〜りあ

四十人定員の、通常規模デイサービスです。レクリエーションや機能訓練が充実しています。

リラクゼーションタイム
ぐろ〜りあデイサービスでは、集団レクリエーションやリハビリ器具を使っての機能訓練も行っていますが、今年の四月より昼食後にリラクゼーションタイムを設け、照明を消してゆったりしたひとときを過ごしています。昔から食べてすぐ寝るのは良くないと言われていますが、実は健康に良い効果があるのです。昼食後に五~十五分程度、身体を休めることによって心身共にリフレッシュし、午後から活動的に過ごすことができます。また、このリラクゼーションタイムによって、集中力を高めることが出来、腸の動きも良くなることで消化・吸収の効果が上がり、認知症の予防にもなります。
初めは皆さん「今から何するの」と戸惑われている方がほとんどでしたが、毎日行うことによってご利用者の習慣になり、今ではソファーやベッドで休まれる方や「今日はゆっくりする時間が短いね」とおっしゃる方が増えています。
その効果もあり、ご利用者の多くが午後からの体操やレクリエーションに集中され、積極的に活動されています。
リラクゼーションタイム中はカーテンを閉め、照明を消しリラックス効果のある音楽やアロマオイル焚き、ブランケットや足置き台などを用意し過ごしていただいています。

季節ならではの行事
九月二十一日は敬老の日で、お食事が普段とは違う雰囲気になってご利用者の手元に届きました。普段も見栄えがよくボリュームがあり好評なお食事ですが、この日は特に豪華で、手の込んだ献立表も添えてあり、大好評でした。

デイホームタカさん家

十人定員の小規模デイサービスです。

ぐろ〜りあ東野サービス付き高齢者向け住宅内に併設されています。
「タカさん家」は、「環境がよくのんびり過ごせる家庭的なデイサービス」がコンセプトの定員一〇名の小規模デイサービスです。目の前には一面の畑が広がります。自立度の高い方も多く少人数ならではの良さがあります。ご利用者にはぐろ~東野サービス付き高齢者向け住宅にお住まいの方も利用されています。
運営の特徴では、どなたかが今日は「これをしませんか」「○○を作りたい」と提案されますと様々なアイディアが出されます。
また、ご利用者には園芸の知識をお持ちの方や大工仕事などで力を発揮された方もおられ、それぞれの得意分野でご協力をしていただいています。また、季節毎には完成度の高い壁画や手先のリハビリも兼ねて小物や造花なども作成しています。
昼食後には、お一人のご利用者が得意のサイフォンを使ったコーヒーをたてて皆様に提供し、喜んで頂いています。また、ぐろ〜りあ東野サービス付き高齢者向け住宅内に新たに設置され機械浴も使用できるようになり、入浴でお困りの方も受け入れる設備と体制を整えました。
敬老の日には、職員が前の日から持って帰って頂こうと、長寿祈願も兼ねた折鶴の小物を作成し、食事も少し豪華に「お品書き」を添えて、お赤飯とう巻でおもてなしをさせていただきました。ご利用者にはとても喜んでいただきました。

デイサービス ぶる〜む

十人定員の小規模デイサービスの特色を生かした、ぶる~むの特徴をご紹介いたします。

少人数ならではの外出や活動
ぶる~むは定員が十名です。
「今日は天気がいいね」「お昼ご飯を持って、近くの公園で食べようか」という会話をきっかけに外出したり、「買物に行きたいなぁ」「図書館の本を読みたい」「お花を見に散歩したいね」とご利用者の希望が出され、その日の計画を変更することもあります。利用者お一人おひとりの意見をすぐに反映して行動できるのは、少人数ならではのフットワークの軽さではないかと思います。
また、日常的にはご利用者に家事活動にも参加していただいております。内容は、洗濯干し、たたみ・食器洗い・お米研ぎ・昼食の盛り付け・配膳、お裁縫など・・。ご利用者からは、「じっとしているより、何かやることあったほうがいいからね」「家では家族に任せきりやけど、ここに来たら仕事があるからええわ~」「今日はなんの仕事しましょか?」という、積極的な言葉が聞かれます。そして、職員その希望にできる限り応えることで、利用者の自立を支援しています。

お風呂が広い
ぶる~むの浴槽は、とても大きい作りです。足を伸ばしても十分な余裕があります。また高さが低く、足の負担が少なくなるよう配慮されています。その浴槽に、お一人ずつゆったりと浸かっていただいています。お風呂を楽しみぶる~むに来られている方も多く、とても満足していただいています。

ぐろ~りあ東野サービス付高齢者向け住宅

ぐろ〜りあ東野サービス付き高齢者向け住宅は、この四月よりサービスの向上と環境面の改善に取り組んでいます。コンセプトは「いつでもみんなと会える、いつでも一人になれる」です。環境面ではご入居の皆さまが集まり、会話やイベントが出来る空間の改善をしました。

一日は朝の挨拶から始まります。入居者様から「今日は、デイサービス行ってくるね」、「今日はいい天気だから布団を干そうと思う」等々。一日を通して、笑顔と会話が飛び交っています。入居者様もスタッフも家族のように体調面も嬉しいことも悲しいことも気遣いあう暖かな関係で日々を過ごしています。

体調が悪い入居者様には、丁寧な見守りと安心の医療体制を整えています。
私たちは、安全で安心の空間を提供すること、何かあればいつでも相談出来る体制を整えることを大切にしてきました。四月以降は、ご希望頂ければ最後まで住み続けることができるサービスも整えました。

今回は、ぐろ〜りあ東野サービス付き高齢者向け住宅の環境についてのご紹介を致します。
一〇月現在空室があります。ショートステイや体験利用も随時承っています。一度ご見学ください。職員一同お待ちしております

ぐろ~りあ東野の住宅の「入り口」と広々とした空間の「談話室」です。
みなさんで食事をしたり、レクリエーションを楽しまれています。

最近、座ったまま入れる「お風呂」も設置しました。入居者様の状態に合わせて一般浴槽、機械を使用しての風呂を選ぶことも出来ます。

「対人援助における「価値・倫理」について」の研修会を開催しました

八月一八日(火)、法人セレクト研修(年六回開催され、全職員対象で行われている)第二回目が、『対人援助における「価値・倫理」について』というテーマで開催されました。講師には兵庫県対人援助研究所主宰の稲松真人先生にお越し頂きました。ケアマネジャーには非常に有名な方で、多くの研修で講師を務めておられます。

私たちは地域に根ざし、高齢者を主体とした事業を行っています。当然のことながら技術や知識は大切で、日々向上していかなくてはなりません。でもその前に、そもそも私たちはそれぞれ専門職として、プロとして、本当に正しい価値観を持っているのか、私たち職員の都合で、私たち主体になっていないかを改めて見直し、襟を正す機会を持つべく、今回の研修を企画し、六六名が参加しました。

二時間の講義では、「助けてあげている、支援してあげている、相手の望みを聞かずにする・・・これはただのおせっかいであり、本当のケアとは支援とは何なのか、主体は誰で、どう関係を築くべきなのか」を学びました。
福祉業界は、高い技術と知識レベルを求められていますが、どこも常に人手が足りずひっ迫しており、無理なことをやれと言われているのが日本の現状です。
でも、利用者の方の生活を支援しているのですから「利用者主体」は「当たり前のこと、絶対譲れないこと」であり、いかに生活の質を高めて行けるかが大切になります「生活の質を高める」とは、限りある資源(人材、場所、物、お金、環境等)の中で、生活の選択肢を増やしていくことであり、「どうやったらその人らしくいることができるのか」の限界に挑戦していくことが、私たち福祉の現場に求められている、ということになります。

医療の最終目標は「健康」、福祉の最終目標は「自立」になりますが、「自立」と一言で言ってみても、身の回りのことができる身辺自立、経済自立等いろいろあります。どんなに頑張っても、不可能な場合でも「自己決定」は非常に大切なことであり、基本的な人権です。
「いくら尊重してもできないこともある。それでも、できないからと言ってハナから無視するのは権利侵害である。職員の都合で本人の想いを抹殺してはだめ、たとえ無理でも」。先生のおっしやったこの言葉は、とても重く深く心に残りました。
まずは、挨拶をする、言葉かけを惜しまない、笑顔を意識する。そして、もうひとつ私たちに課せられていること。それは、ヘルプ協会をサポートして下さる地域の方々をどれだけ増やしていくかです。

住みよい地域のために、職員一同頑張ります。

緑丘・瑞穂地域包括支援センター

介護予防教室の紹介・1

健康教室『ぐ~』
健康運動指導士の大杉弘子先生に指導していただいて運動を行っています。その他にも「頭の体操」(脳トレ)やレクリエーションを行い、介護予防や健康増進の活動を行っています。身体も脳も活性化!!を目標に楽しい時間を過ごしています。昼食はぐろ~りあ厨房で作ってくれる「手づくり弁当」です。栄養バランスに優れたおいしい食事も楽しみの一つです。
日時:第1・2・3月曜日 11:30〜15:30
参加費:1回700円
場所:北村センター多目的室

介護職員・ホームヘルパー・看護職募集
【応募資格】
☆彡ホームヘルパー2級・介護福祉士
※介護職員は資格がなくても働けます。
☆彡看護師・准看護師
【勤務時間】
介護職員(ショートステイの場合)
8:00〜17:00 9:00〜18:00
12:00〜2100 17:00〜9:00
【看護職員・ホームヘルパー】
8:00〜17:00 9:00〜18:00

(協同の窓)
日本の国を二分する、安保法案が参議院で可決されました。世論調査によると、安保法案に「反対」は58.2%、法案が「憲法違反だと思う」は55.1%です。そして、70%の人が国会での審議を尽くすべきだと述べています。にもかかわらず、与党が審議不十分なまま強行可決したことは、日本が戦争放棄した平和憲法を乱暴な形で変質させることになります。安全保障関連法案の国会審議を通じてそんな思いを強くしている国民は多数となっています。
憲法を無視することは、国民を無視することと同じです。学生から、学者から、市民から違憲の声が次々と上がっています。学生団体シールズの奥田愛基さんは、「これまでの平和な日本を築いてきた憲法を守る国民全体のたたかいです。この国の民主主義のあり方について、主体的に一人ひとり、個人として考え、立ち上がっています。安保法を破棄するまで声を上げていきます。」と語っています。日本の政治は、立憲主義と民主主義をとりもどす新たな局面に入っています。

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