2017年発刊 No.20 みんなのたより

2017年3月10日発行 社会福祉法人ヘルプ協会
伊丹市北園1丁目19-1
電話:072-777-0765
メール:gloria@helkyo.or.jp
ホームページ:http://heikyo.com/
FAX:072-777-0704
発行責任者:細岡雄二

職員全体研修「セレクト研修」

支援で求められる「人間観」

1月27日(金)に第5回目の法人全体研修「セレクト研修」を行いました。今回は、法人理念でもある「人間の尊厳と人権」を踏まえて、福祉を担う人が必要である「支援で求められる『人間観』」のテーマでヘルプ協会の評議員で大谷大学文学部社会学科講師の中野加奈子先生に講演をして頂きました。

<大人と関わる仕事>
冒頭の先生自身の自己紹介で先生が現在携わっておられるテーマのホームレスの方の話や貧困家庭の子ども、悩みを抱えている若い世代の女性等の支援についてお聞きして、人と関わる仕事を行い、人と向き合って生きてこられた先生の人間観を感じさせられました。
<無自覚に命の線引き>
支援に求められる人間観とは?との問いかけに「果たして人間観って何だろう」と自分自身にも疑問が生まれました。言葉ではよく聴く「人間観・価値観」。でも実際にそれは何ですかと問われたとき、浮かびにくいものだと思いました。
私たちは社会生活の様々な場面において、気づかないうちに無自覚に命の引きをしているのではないかと思うとともに線引きをしてい社会のあり方を自然に受け入れ、あたりまえの様に生活していることにドキッとしました。
<「ちゃん」あだ名友達言葉>
命という枠組みだけでなくても見た目では分かりづらいことや、無自覚であっも様々な事情を知ることな意識的に私たちは引きをしている部分が多くあるのではないか、利用者と職員間の関わりの中で「この人はこういう人だから」と先入観や自分にとっての都合で線引きをして関わっているのではないかと思いました。
先生は、名前の呼び方で「ちゃん」あだ名友達言葉を使うことで、いつの間にか、利用者を見下していないか、利用者に「してあげる」という時の利用者との関係性についても丁寧にお話していただきました。
<ヘルプ協会では>
ヘルプ協会は、利用者が不快な気持ちになる言葉づかいをしないよう意識する、常に丁寧な言葉づかいを職員間も含めて意識するように継続して取り組んでいます。しかし利用者に「ちゃん」付けはしなくても、ついついなれなれしい言葉を使いがちです。「してあげる」という言葉も無意識のうちに使ってしまうことがあります。
また、利用者が言葉ではなく、態度で不快な気持ちになられることもあります。私たちは無意識のうちに人と人との上下の関係性を自分の目線や価値観で判断していることがあると改めて考えさせられました。
<ノーマライゼーション>
先生はデンマークのパンク・ミケルセンが提唱した「障害があるからといって、社会から阻害され差別される理由はないのです。たとえ身体的あるいは知的な障害があっても、彼は一個の人格を持ち、尊重されるべき存在であり障害のない人と人間として何ら変わりはないのです」というノーマライゼーションの思想を紹介されました。
さらに先生は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で重度障害のある海老原宏美さんの言葉「君たち重度障害者の存在価値とはなんでしょうか。『私は価値のある人間と価値のない人間』という区別や優劣、順位があるとは思いません。価値は、人が作り上げるもの、見出すものだと信じているのです。価値を作り出しているのは、人の心です。これは、唯一人間にのみ与えられた能力だと思います。(中略)そう考えるとき、呼吸器で呼吸をし、管で栄養を摂り、ただ目の前に存在しているだけの人間をも、ちゃんと人間として受け入れ、その尊厳に向き合い、守っていくことも、人間だからこそ出来るはずです。それができなくなった時、相模原であったような悲惨な事件が起こってしまうのではないでしょうか」を紹介されました。
<社会の当たり前は本当に当たり前?>
社会の「当たり前」は、本当に「当たり前なのか?」「人と人との関係性の中での線引きは、小さな所から始まっている」ということに気づきました。人間の必要性や大切さを決めてしまっているのも人間の心、小さな線を引いていくのも人間の心、上下関係を作り出しているのも人間の心ということを見つめ直さないといけないとあらためて学びました。
支援を受ける人は、どのような気持ちを持っ日々を過ごされているのかを深く考えて向き合っていかなければならないと思いました。
それは日々の業務や生活に追われるだけでなく、振り返る時間を大切にし、話し合うことが大切であると学びました。
<支援に求められる『人間観』>
私たちは利用者と対峙する時に「利用者は、自分選択して、自己決定出来ていますか」「利用者の平等って何でしょうか」「何がだめで何が良いのでしょうか」と問いかけながら、支援に求められる人間観について再度、それぞれの職場の中でしっかりと話し合って進めていきたいと思いました。

(竹)

デイサービス ぐろ〜りあ

豆まき・鬼退治

ぐろ~りあデイサービスでは、二月一日~六日までデイサービスフロアーで豆まきと鬼退治 をおこないました。 紅白玉を豆に見立てて「福は内、鬼は外」と元気よく豆を撒き、鬼を退散させていました。
日頃はおしとやかな利用者様もこの時ばかりは「えい、やっつけてやる!」と紅白玉を思いっきり鬼にぶつけ、「ストレスの発散になったわ」と大喜びされていました。 鬼は赤鬼しかでませんでしたが、 桃太郎が退治に来てくれたりと大盛り上がりの五日間でした。
二月後半からは尼崎農業公園に梅を観に行く予定です。

デイホーム タカさん家

2月は、雪が降ったり強い北風が吹いて、1年で一番寒い月でした。寒い毎日が続く中で、なかなか外出することが出来ませんでしたが、その分お部屋の中で日頃やっていなかったレクリエーションを楽しみました。
女性のご利用者たちは、昔取ったきねづかということで、タカさん家で古くなったタオルを雑巾に作り変えて下さいました。針を頭にこすってみては「油が付いた方が、針のすべりがいいのよ」「縫い方は、何重にもして縫っていく方が長持ちする雑巾になるのよ」。なるほど~の生活の知恵のひと場面です。
男性の方々は、ジェンカに取り組みました。ゆっくり1つ1つジェンカを抜き取って上に重ねていく。ハラハラドキドキしながらもお互いに「ここなら大丈夫」と助け合いながら取り組まれていました。
普段は出来ないと言われる方もタカさん家の室内だと集中して取り組まれるようです。
外は寒くてもタカさん家は、いつもぽかぽかの”春”です。
早く春が来て、来月は戸外に散歩に出掛けたいと思います。~春よ来い、早く来い~

特別養護老人ホームぐろ〜りあ

ひなまつり

春なお浅く、朝夕の冷え込みもまだまだきびしい二月上旬、待ち遠しい春を先取りするかのようにぐろ~りあ特養三階フロアでは、ひな壇の飾り付けをしました。
エレベーターを出てフロアに足を踏み入れたちょうど正面に飾られた七段のおひな様は、入居者の皆様のみならず、来訪される家族様にもまるでひと足早い春の訪れを告げているようでした。
それから毎日のように入居者の皆様がひな飾りを遠くに近くに眺められていました。時にはひな壇の周りでスタッフと一緒に「たのしいひなまつり」を合唱したり、『なりきりおひな様』の如く即席の十二単シートを身に纏っての記念撮影をされるなど、笑顔の絶えない毎日になりました。「春よ来い来い、早く来い。」
そんな願いが聞こえてきそうなぐろ~り特養の早春の風景でした。

ぐろ〜りあ

お寿司の日

1月、デイサービスのイベント食は厨房が目の前でにぎる”にぎり寿司”でした。目の前でにぎり、リクエストにもこたえる“お寿司の日”は大変好評で、2月後半もお寿司の日を開催することにしています。

地域の自治会の活動紹会
春日丘アーバン自治会
副会長上田奉文さん

春日丘アーバン自治会は、旧伊丹市立病院跡地マンションの337世帯で約30年前に発足しています。
現在は高齢化が進んでいますが、最近は若い世帯の方が入居され、自治会行事にご協力をいただいています。春日丘アーバンは、管理組合と共に、シニアクラブ48人、USZ(アーバンセーフティーゾーン)18人の別組織があります。
自治会の活動は、子ども総会、春日丘公園の清掃(年4回)、盆踊り、研修旅行京都鉄道博物館にも行きました)、鏡開き、シニアクリスマスプレゼントイルミネーション、自団バトロール等があります。
イルミネーションは11月上旬から準備、点灯チェックをします。マンションの表玄関となる植え込み大木には新規購入しLEDイルミネーションをツリー状に取り付けました。点灯期間は12月1日から1月14日までです。
イルミネーションの点灯、点滅を眺めると、「今年もはや年の瀬だな」としみじみ感じます。

スイッチ1つで簡単!!春野菜スープ♪

春野菜の美味しい季節の簡単レシピ
ひとり暮らしの方のための簡単料理です。このシリーズは、今回で最終回です。1年間ありがとうございました。
最終回を締めくくるのは、スイッチ1つでできる春野菜スープです。

材料(1人分)
・春キャベツ 1/4玉
・新玉ねぎ 1/4個
・にんじん 20g
・ブロッコリー 30g
・ウインナー 2本
・コンソメキューブ 1個
・水 300ml
・塩コショウ 少々

作り方
①具材をお好みの大きさに切る。
(しんなりするので少し大きめがおすすめ☆)
②炊飯器に具材とコンソメ、水を入れて炊飯スタート!!
③炊き上がったら、塩コショウで味を調整し完成♪
★具材は、お好きな食べ物でOK
(ウインナー・ベーコン・鶏肉などの肉系を1つ入れるとコクがでます。)
★塩コショウの代わりにケチャップを入れるとトマトスープになります!

協同の部屋 3月
「一円を笑う者は1円に泣く」。僅か金銭だといって軽視する者は、その僅かな金額に困ることになります。
「お金」を大切にしなければならない戒めの言葉です。◆経営は決算月になるとプラスかマイナスかと神経をす減らします。事業は1円以上の利益を出すことが大切です。全国で1円以上の利益を上げられる企業は、270万社のうち半分以下です。決算で一円の利益を上げることは大変なことです◆介護事業者は、国の制度のさじ加減で振り回され経営が厳しい状況となっています。さらに、介護職員は、きつい仕事に見合わない安い賃金を嫌い1年間で4人に1人が辞めています◆多くの施設が人手不足から介護の質も保てない状態となっています。国の年金、介護保険、健康保険等の社会保障制度は、崩れていくと懸念しています◆私達は、現場の実態現場の声を受けとめ地域市民利用者(家族)と一体となって「本物の福祉」を創っていくことが大事です。守勢一辺倒の姿勢は組織を弱体化することになります。守るべきは守り、攻めるべきは攻める」ことが重要ではないでしょうか。

求人のページです。ご紹介もお願い致します

社会福祉法人ヘルプ協会では、介護の仕事をしていただける方を募集しています。
募集の人数や条件は次の通りです。ご近所の方やお知り合いの方のご紹介もよろしくお願い致します。
また、ご応募につきまして、まずはご一報のお電話をしていただきますようお願い致します。
求人の案内はハローワークにも出していますが、ホームページでもご案内を掲載しております。ごー読ください。ホームページは、”社会福祉法人ヘルプ協会(検索)”です。

募集職種資格時間給与
①デイサービス介護職・生活相談員
・ぐろ~りあデイサービス
・デイサービスタカさん家
・デイサービスぶる~む
介護福祉士又はヘルパー2級
※資格のない方もご相談ください。
8:00-17:00
パートの方は時間、勤務日数に相談します。
《正職員》
介護職員171,200~213,200
相談員180.200~220.200円
《パート》時給940円~
②デイサービス運転手
・ぐろ~りあデイサービス
普通自動車免許
1Box車使用
8:00〜10:00
15:30〜17:30
(週3日)
《パート》
時給940円~
③特別養護老人ホーム介護職
・ぐろ~りあ
介護福祉士又はヘルパー2級
※資格のない方もご相談ください。
7:00-16:00
8:30-17:30
11:00-20:00
17:00~翌9:00
《正職員》
介護職員171,200~213,200
夜勤手当1回5000円
《パート》時給940円~
④訪問介護ホームヘルパー
・ぐろ~りあ訪問介護
※サービス提供責任者も募集しています。お問合せ下さい。
介護福祉士又はヘルパー2級9:00-18:00《正職員》
介護職171.200~213,200円
《パート》時給940円~

待遇:交通費規定の支給 社会保険有 他各種手当有 昇給有 賞与年2回支給 退職金制度あり
給与には、現在の処遇改善加算を含む。
休日:正職員 週休2日制 年間休日110日 パート時間・曜日応相談

お問合せ:社会福祉法人ヘルプ協会 ☎072-777-0765(採用係) https://helkyo.com/

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