2016年発刊 No.9 みんなのたより

2016年4月10日発行 社会福祉法人ヘルプ協会
伊丹市北園1丁目19-1
電話:072-777-0765
メール:gloria@helkyo.or.jp
ホームページ:http://heikyo.com/
FAX:072-777-0704
発行責任者:細岡雄二

ぐろ~りあショートステイ(20室)が
地域密着型特別養護老人ホームになります

二〇室を特養ホームに
ぐろ~りあショートステイ(短期入所生活介護)は、二月二五日に伊丹市の地域密着型サービス事業者選考で「地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護(以下、「特別養護老人ホーム」と言います)指定候補事業者として決定され、二四室の内二〇特別老人ホームに転用することになりました。

ぐろ~りあの事業内容
ぐろ~りあショートステイは、平成一二年、介護保険が始まると同時に伊丹市北園で事業を始めました。現在の部屋数は二四室です。
ぐろ~りあではショートステイに加えて訪問介護デイサービスセンター、居宅介護支援事業所、緑丘・地域包括支援センターと障がい者の相談支援事業所を運営しています。

地域の中では
ぐろ~りあは、地元自治会の会としても地域に根ざした活動に参加させていただいています。しかし、地域では最近相次いで孤独死や浴室で倒れているところを翌朝に発見されて、危ういところで助けられるなどの事故が発生しています。地域の人々からは長年住み慣れた町で安心して暮らし続けるために地域密着型特別養護老人ホームをつくってほしいという声がよく聞かれるようになっていました。

特別養護老人ホームの応募
ヘルプ協会はこれらの切実な要望にお応えするために、ぐろ~りあショートステイの一五年間の経験と地域福祉実践の実績を活かして、四室の内二〇室を特別養護老人ホームに転用するため、伊丹市の公募に応募し指定候補事業者に決定されました。

終の家としての特養ホーム
開設予定の特別養護老人ホームは、在宅複合型施設ぐろ~りあの三階と四階部分のショートステイを改修して開設します。

共用空間の食堂とを分離
共用空間は居室に面して食堂と居間(機能回復訓練の機能も併せ持ちます)があります。居間ではゆっくりと談笑したり、リハビリをしたり、アクティビティを楽しむことが出来ます。
食堂と居間は、間仕切りのための家具を使用してゆるやかに分離しますのでゆったりとした雰囲気があり、家庭的な暮らしができます。

食堂には小さな台所も
食堂には三階、四階ともに、小さめですが台所が配置されており、入居者の方が家事に参加できる設備があります。
食事の盛り付けや片付けは各フロアで行えます。

多床室は全室個室に改修
現在の居室は、多床室がありますので、全室個室に改修します。

使い慣れた家具が持ち込めます
やや小さめの居室には、個室を良さを活かして使い慣れた家具や調度品、テレビなどの持ち込みができます。

浴室は各フロアに設置
浴室は三階、四階それぞれに設置して、入浴するのに三階と四階を行ったり来たりしなくてすみます。また、家庭的な雰囲気を大切にするとともに、重度の方も入できる機器の導入を行います。

設えは明るく、落ち着いた雰囲気
共用空間の設えはリニューアルし、ドアや壁面の色合いは家庭的で落ち着いた雰囲気に改修します。

居室を出るとゆったりとした食堂と居間(機能回復訓練室)です。

開設予定は八月です
開設にあたっての改修工事は六月中旬から七月中旬を予定しています。ショートステイは稼働していますので、三階を最初に行って、四階の工事になります。その間は一つのフロア工事で閉鎖することになりますのご迷惑をおかけします。
特別養護老人ホームの開設は八月の予定です。

運営の理念
社会福祉法人ヘルプ協会は、事業基本理念として、「協働と信頼を基盤に人間の尊厳と人権を守る」を掲げています。
特別養護老人ホームの運営にあたりましてもこの理念を具現化するために、『人間の尊厳を守る』と『人権を守る』の二つの方針を基本にしたサービスの提供に努めます。

単独型のショートステイとして一五年の経験
ぐろ〜りあショートステイは一五年間、市内では唯一の単独型のショートステイとして、安全で安心して利用していただける環境づくりを大切にして運営してきました。

特別養護老人ホームの開設で新たな飛躍へ
しかし近年では、ぐろ~りあのあ緑丘地域においても独居の方や老々介護されている世帯が急速に増えてきており、施設入所されていった利用者のご家族から、「最後まお宅でていただきたかった」などの要望も多く頂いていました。このたび特別養護老人ホームの開設にあたりましては、一五年間善してきた経験を十二分に活かして、いっそう伊丹市の高齢者福祉に寄与していきたいと思います。

改修の図面6月から全室個室化と入浴設備を設置するなどの改修工事を行います

リニューアルの“ぶる~むデイサービス”にお立ち寄りください

ぶる~むは開設して一三年目を迎えます。今日まで利用者の皆様、家族の皆様、地域の皆様に支えられてきたことに感謝を申し上げます。
さて、この度ぶる~むでは、懸案であった改修工事を三月二七日(日)に行いました。
新しい机や椅子を購入し、床のカーペットも貼り替えましたので、暖かく落ち着いた雰囲気になりました。
明るく美しい施設に生まれ変わり、快適な空間のなかで「基本的人権を守る」ケアを柱に、利用者の皆様の笑顔がもっともっと見せていただけますように援助活動を広げます。ぶる~むデイサービスは、サービスの向上を目指すと共に、地域で活かされるデイサービスを目指していきます。
また、併設されているホームヘルプサービスと共に、度の方であっても在宅での生活が可能となる豊かなサービスを目指し、在宅福祉を目指していきます。
お近くにお越しの際は「ちょっと休憩・・・」など、お気軽にお立ち寄りくださいませ。

広々としたお風呂です。ゆったりとご利用いただいています。

デイホームタカさん家は、ゆったりとくつろいだり、運動や料理ができて、お風呂では座ったまま湯船に浸かることもできます

デイホームタカさん家は平成二四年、ぐろ~りあ東野サービス付き高齢者向け住宅の建設に伴い
伊丹市荻野より引っ越してきました。タカさん家は定員一〇名の小規模通所介護施設(デイサービス)です。
アットホームでリラックスできる空間でご利用者主体で活動してきました。
この度タカさん家では、より快適に過ごしていただくために、電動ソファや折り畳みテーブル、肘かけ付きのイスを新たに購入し、模様替えを致しました。ご利用者は電動ソファをリクライニングさせてウトウトされたり、ゆったりとくつろがれる方など様々で、皆様お気に入りです。

折り畳みテーブルは昼食やおやつ時にはテーブルとして。レクレーションを行う際には、テーブル面を跳ね上げ壁側へ寄せれば広いスペースが確保できますので、能訓練や様々なレクレーションを行えます。空間を広々と確保するうえで便利な機能を活用しています。

また、座ったまま湯船に入れるリフト付きのシャワーチェアーも用意しました。模様替えをしたタカさん家で笑顔でお過ごしいただきたいと思います。
スタッフ一同、一層のサービスの向上をめざして、地域に密着したデイサービスをめざします。

広いキッチンは料理やおやつ作りで楽しむこともできます。

農業もできる東野サービス付き高齢者向け住宅

就労継続支援B型のっくおんが農業を始めます
東野サービス付き高齢者向住宅(以下、「東野サ高住」と言います)の前の地では就労継続支援B型のっくおんが四月から農業を始めます。

障がいのある人と農業
農業は障がい者取り組みとして園芸療法の視点からも高く評価されており、豊かな自然の中での作業を通して優しさや思いやり等の人間性を育み、育てる喜びや達成感、根気体力等の基礎的な作業能力を養うことができます。

農地は東野サ高住に隣接
地は約三六〇m2で東野サ高に隣接しています。また、農地の入り口は道から直接入れますので安全です。住宅からは一面に広がる土地を一望できます。
そして、東野サ高住や地域の人々、ボランティアの人々との交流が広がります。

高齢者の農業
高齢者が農作業を行うことでは、生活習慣病の発生予防、身体活動状況の活発化心身状況の安定主観的健康の増大につながると言われています。農作業には参加できなくても作業を見たり、収穫祭をともにすることでも楽しみや張りのある生活につながります。

東野サ高住は二四時間介護付き
また、東野サ高住には訪問介の事業所が併設されていて介が必要になっても住み続けることができます。
調子の良いときは東野サ高住職員とともに車イスなどで収穫に参加したり、お天気の良くないときはベランダからも一望することができます。

収穫祭は年に二回?
農業は今年が初めての年でもありますし、少しドキドキでもあります。
それでも畑に植えられた種が芽を出し、すくすく成長する様子が手に取るように見られることは、誰の心も豊かにし、潤いや人によっては生活の希望にもつながることと思います。
収穫祭は夏と秋の二回予定しています。
無事に実りの多い時期を迎えて、のっくおんのご利用者、東野サ高住の入居者の皆様、地域やボランティアの皆様方と楽しい収穫祭が迎えられますように多く皆様方にご支援をお願いいたします。

眠っている農機具がありましたらご寄贈をお願いします

農業を始める就労継続支援B型のっくおんでは、初めてということもあって農機具はまだ全くありません。
地域の皆様方でまだ十分に使えるのに倉庫などに眠っている具がありましたら是非ご寄贈いただきたくお願いいたします。
ご連絡をいただければ担当者がご自宅にお伺いいたします。なお、農機具の使用は職員が慎重に取り扱うように常に見守りや指導をさせていただきますが、隙害のある人や高齢者が使用します。したがいまして、品物によっては危険を伴ったり、大きすぎてえないような物につきましては、せっかくのお申し出をお断りせざるを得ないことがあることもご了承ください。
何卒よろしくお願いいたします。

連絡先・・ヘルプ協会本部
☎072-7770765
担当者(中村・細岡・山根)


春を呼ぶ新タマネギで疲れを吹き飛ばそう!!!

3月~5月頃の限られた時期にしか食べられない新タマネギ。苦みや辛みが少なく、むしろ甘さを感じるほど!タマネギが苦手な方でもきっと美味しく食べられるはず。
今回は、その新タマネギを使ったとても簡単なレシピをご紹介いたします。

*新タマネギとタマネギってなにが違う?*
年中食べられる一般的なタマネギは、保存をよくするために1か月ほど乾燥させます。
新タマネギは、乾燥させずにすぐに出荷されるので、水分が多く、実が柔らかく、辛味が少ないのが特徴です。

*タマネギの栄養*
普通の茶色のタマネギと新タマネギに含まれる栄養価は同じです。
タマネギには、ビタミンB1の吸収力を高めてくれる栄養素が含まれており、効率よく身体に必要なエネルギーを供給できるので、疲労回復や脳の活性化に効果があります。
またタマネギの色素には、生活習慣病に代表される動脈硬化・糖尿病の予防にも効果がある栄養素が含まれています。

材料(1人分)
新タマネギ:1個
コンソメブイヨン:1個
水:500ml

作り方
①新タマネギは皮をむき、底の根の部分を切り抜く。少し切り目をいれておく。
②鍋に水、コンソメ、新タマネギを入れ落し蓋をして中火で30分煮る。
③完成!!お皿にうつして、タマネギをほぐしながら召し上がれ♪


=協同の部屋=
◆認知症の人を抱える家族は、他人事ではないと判決を見守っていました。認知症の男性が徘徊中に列車にはねられ、JR東海がその家族に損害賠償を求めた訴訟で最高裁はJR東海の請求を棄却しました◆認知症患者数、約四百六十二万人。家族だけでは介護に限界があります。地域ぐるみの見回る仕組み・体制が必要とされています◆二〇一八年度の介護保険制度改定の議論が始まっています。改定議論では、要介護1・2の生活援助サービスの「保険外し」など、介護保険財政への公費支出を抑え込むために軽度者の保険サービスを削減する方向です。また、利用料は一割から二割に引き上げることが検討されています。二〇一四年に成立した「医療・介護総合法」では、要支援の訪問介護・デイサービスが介護保険から外され、市区町村の事業に移されます。来年度から実施されますが、各地で「受け皿」不足が出ています。特別養護老人ホームの入所条件も要介護3以上になり、要介護2以下の人たちの行き場探しが、困難になっています。「介護サービスが必要」と介護認定されてもサービスが受けられない、「保険」の根幹にかかわる問題です。生活援助の「保険外し」は、利用者の重度化がすすみ介護保険財政を圧迫することになります。制度の後退に声を大きくして地域の状態にあった形での福祉・介護を創り上げていくことが必要です。更に、介護を家族だけに担わせず、協同による地域での支え、助け合う「協同組合福祉」が大事です。

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